2012年8月21日火曜日

【WWOOF体験記】化学と勘を融合させる

8月4ー5日の2日間は、
WWOOFを利用せずに、
長野の農家さんのもとでお世話になっていました。

僕が訪れた農家さんは、
(僕からみたら)とても変わったというか、
先進的というか、面白いやり方で
農業をされていました。

その農家さんがやられていた手法が、
「土壌分析」です。

農作物を育てるにあたってとても重要なのが
土壌の質です。

ずっと昔からやられているような経験豊かな方は、
良い状態の土壌というのを
経験的に知っていることがあるそうなのですが、
僕が訪れた長野の農家さんは新規就農をされた方で。
(といっても既に13年続けられていましたが)

その良い状態の土壌を作るために、
作付け前の土壌を化学的に分析することで、
いま土に足りない要素は何なのかを洗い出し、
それを付与するために必要な有機肥料を与える、
というやり方をされていました。
土壌分析を業者さんに依頼してる農家さんは
結構いるようですが、
ご自身でここまでやってはるのはすごいな、と。

また、作物を育てている過程でも、
葉っぱや実の状態を観察することで、
いま足りていない要素を分析し、
その原因を解決するために必要な対策を講じる、
ということをされていました。

その方曰く、有機栽培や自然農法など、
様々な農法の長所短所や、また病気の原因などは
化学式で説明できるとのことで、
その考え方や実践法を垣間見ることができました。

そこで感じたのは、とても理にかなっているな、
ということで。

農業に経験的判断や勘が大事なのはもちろんですが、
それらの精度を高めるために、化学的な分析を行う。
その両輪を組み合わせたことをされている
農家さんのやり方がとても興味深かったです。

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