2012年8月3日金曜日

「ヴィパッサナー」体験記(その3)

では、ここからは僕の体験談を。

まず、前半の「呼吸の観察」ですが、
これが僕にはとても大変でした。。。

眠い。座禅し続けて体中が痛い。
雑念がわき続ける。むしろ雑念しかわかない。
僕は過去に読んだ本の内容や、
これからの旅のことなど、最初の3日間は、
ほんと雑念に悩まされ続けました。。。
(人によっては幻覚を見た人もいました)

3日目の夕方から、雑念がわく頻度が減ってきて
多少集中できるようになりましたが、
それまでは帰りたくなる瞬間もありました(苦笑)

4日目の午後から「感覚の観察」が始まると、
また集中できなくなったり、
そもそも何のためにやるのかという説明も、
最初はあまりされないので、
「こんなことやって何の意味があるの?」
という疑問が渦巻き出したりして、
かなりキツかったです。
5日目の午前中には、本当に帰ろうかと思いました。
(実際には許してもらえないんでしょうが)

ただ、5日目の午後に、
体の感覚がひらいたような感じがあって。
上半身から温かい蒸気のような、
もしくは生命エネルギーのようなものが、
あふれ続けているのが鮮明に知覚されて。
別に悟りを開いたわけではもちろんありませんが、
この体験があったので、このまま続けてみよう、
と思い直すことができました。

上記のような感覚は、5日目から8日目くらいまで
結構な頻度で感じられたのですが、
最後の2日間は感じませんでした。

プログラムの流れの中でびっくりしたのが、
10日目は「聖なる沈黙」が解かれて、
参加者間でのコミュニケーションが許可されること。
これは、リハビリのためにあったんです。

瞑想をやり続けたままの状態で、
そのまま外界というか世間に戻ると、
ギャップがすごすぎるというか、
感覚が鋭敏すぎるというか、やや危ないので、
そのためのクッション期間が準備されていました。

実際に、その1日があっても、
世間に戻って電車に乗ったり街を歩いたり
お店に入ったりしていると、
ずっと心ここにあらずという感覚が、
1日くらい続きました。

(その4に続く)

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