2012年7月22日日曜日

石巻にて

陸前高田や気仙沼、南三陸などは
今回の旅で初めて訪れたので、
復興の「進み具合」などは
正直、よくわからなかったのですが、

石巻はちょうど1年前に2日間×3回、
瓦礫撤去のボランティアで訪れていたので、
2011年の6月と、2012年の6月を
自分のなかで比較することができました。

そうすることで感じたのは、
とても良くなっている地域やこともあれば、
まだまだ変わっていない地域やこともある
ということです。

たとえば、1年前に訪れたときに、
まず衝撃だったのは、悲惨な光景もさることながら
すさまじい「におい」でした。

瓦礫や化学薬品、魚などが混じったヘドロが、
まだ町中にあり、すさまじい臭いだったのです。

また、そのヘドロにウジ虫が大量にわいて、
ハエの数がうんざりするほどいました。
(ハエにたかられずにご飯を食べることは不可能で
 マスクや耳栓をしないと寝られませんでした)

それがいまでは、
ヘドロはかなりの地域で除去されていますし、
においがひどい場所もほんのわずか。
ハエは全く気になりませんでした。

去年は町中のいたる所にあった瓦礫や、
崩れたままの建物もだいぶ減って、
営業を再開したお店がたくさんあり、
駅も復旧していて。

気仙沼でも感じたことですが、
鉄道が動いている地域というか、
海岸線を走る路線上だけにある駅ではなく、
内陸部からつながる路線上にもある駅は、
人が集まりやすいし、もともと中心地なので、
復興のペースが速いんだなぁ、と。

一方で、海岸線に最も近い地域や、
市街の中心部から外れた地域は、
大きな瓦礫が撤去されただけでなにもない、
という状態のところも多くて。

あと、良い悪いはさておき、客観的な事実として、
ボランティアの数は激減しています。
一方で観光客(という表現は違和感がありますが)
はとても増えているという印象を受けました。

復興もある程度すすみ、
「見る」ために訪れる人を受け入れる体制が
整ってきたということなのかな、と。

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