2012年9月6日木曜日

【WWOOF体験記】人生初の屠殺の感想

昨日も書いたように、
ぼくは、9月3日、人生初の屠殺を体験しました。

昨日はぼくが体験したニワトリ屠殺の手順を
坦々と紹介しましたので、今日はその感想を。

一昨日も昨日も書きましたが、
ぼくは頭では屠殺を経験するべきと思いながらも、
心では屠殺は経験したくないと思っていました。

ですので、WWOOFのホストさんが、
手本を見せてくださっているときも、
ずっと苦々しい気持ちでいっぱいでした。
(っていうか、前日の夜からずっと。。。苦笑)

直視したくないけど見なくちゃいけない、
逃げ出したいけど逃げてはいけない、というような。
葛藤と矛盾で頭いっぱい胸いっぱい。

いざ自分でニワトリの命を奪うときには、
覚悟を決めて、
逆さに吊したニワトリの前で、数秒間黙祷。

「ごめんなさい。いただきます」と心の中で呟いて、
包丁で首を切っていきました。
(ずっと渋ったり目を逸らしたり、
 ということは意外とありませんでした)

苦しめないようになるべく早く切ろうと思い、
首を切っている間は、もう、無心で。。。

そして、くびもとの切り口から赤い血が出てきて、
ニワトリの顔をつかんでいた左手にかかったとき、
その血の赤さに、温かさに、
「あぁ、ぼくはこいつの命を奪ったんだ」
という実感が。

聞いていた話ではありますが、
首の血管を切ったあとも少しの間、
ニワトリは暴れ続けて。
でも、次第に事切れていきました。

そのあと、
羽をむしっているときも、
解体して肉を切っているときも、
内蔵を剥がしているときも、
ずっと言葉にできないイヤな感覚がありながらも、
坦々とやるべき作業をこなしていきました。
(たまにウッとくることがありましたが。。。)

4時間かけて屠殺~解体を終えたときは、
心も体も、疲れたというか、すり減っていました。

そして、ニワトリを屠殺した後の昼食で、
ホストさんが早速、
ホルモンを使った料理を作ってくださいました。

何度かブログにも書きましたし、
実際のぼくを知っている方はご存じかと思いますが、
ぼくは感情の振れ幅がひとよりだいぶ小さいです。

ホストさんがホルモンで作ってくださった料理は
とてもおいしかったです。
でも、これがムネ肉やモモ肉を使った料理なら
結果は違っていたのかもしれませんが、
ぼくは、少ししか食べられませんでした。

ただ、今後、鶏肉が食べられなくなる、
というトラウマには至っていない気がしています。

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